就労移行支援からA型に切り替える人が増えている理由とは?

就労移行支援で一般就労を目指して訓練をしていた人が、途中で「就労継続支援A型事業所」に切り替えるケースが最近徐々に増えています。

訓練で基礎を固めたあと、「収入が欲しい」「実務経験を積みたい」という思いから、自然にA型を選ぶ人が多くなっています。今回は、就労移行支援とA型の違いを比較しながら切り替える人が増えている理由をわかりやすく解説します。

今回の記事は、どちらもPC作業を行う事務所、という前提の話となっています。
軽作業メインからA型のPCメインに切り替えなどを検証している方にも参考になる記事です。

就労移行支援とA型の主な違い

就労移行支援の特徴

就労移行支援は一般企業への就職を目指すための訓練施設です。雇用契約はなく、工賃はほぼ出ません。主な内容はパソコン操作、ビジネスマナー、就職活動のサポートで、勤務時間や体調配慮がとても柔軟です。

目的は「一般就労に向けた準備」に特化しています。
また、大きな特徴として、就労移行支援には原則2年の利用制限があります。

A型事業所の特徴

一方、A型事業所は雇用契約を結ぶ雇用型サービスです。最低賃金が保証され、平均月給は約8~10万円(地域・時間による)になります。

主な内容はパソコン事務やWeb制作など実務に近い作業(各事業所によります)で、勤務時間は比較的固定ですが短時間(例: 10時~15時、実働4時間)の事業所も多く、体調に配慮した調整が可能です。目的は「収入を得ながらスキルアップと実務経験を積む」ことです。

就労移行支援は年数の区切りがあるため、強制的に卒業となってしまいA型を探しなおすというケースはよく聞きます。リスタルでも就労移行支援から来られた方は複数名いらっしゃいます。

雇用契約の有無のポイント

就労移行支援は、一般企業への就職を目指すための場であるため、厳密にはそこで働いているわ
けではありません。そのため雇用契約自体が存在しません。

就労継続支援A型は、働く場を提供するものであり、利用者と事業所間で雇用契約を結びます。

この点は大きく違うポイントといえるでしょう。

A型についてのよくある間違い

よく勘違いされやすい要素として、A型事業所は転職のサポートを行っていないと記載されているブログなどが見受けられます。実際にはそのようなことはなく、多くの場合ハローワーク等と連携しながら就職のサポートやアフターフォローもしっかり行っているケースが多いです。

気になる場合は事前に聞いておくとよいでしょう。

全国の事例を見ても、A型からも一般就労へ移行できた方はたくさんいらっしゃいます。収入面を考慮などすると、A型を選ぶ方も沢山います。
リスタルはもちろん就職サポートを行っていますよ。

切り替える人が増えている理由

訓練だけでは足りない「実務経験」の壁

就労移行支援では模擬面接や基礎訓練が中心ですが、A型では企業からの実際の業務を扱えるので、「実務経験」を積みながら給与を得られます。

求人では「実務経験1年以上」が求められることが多く、この点でA型は就労経験として記載できる点が有利です。

収入ゼロから「給与あり」への変化

移行支援は工賃がほぼないため、障害年金だけでは生活が厳しい人もいます。一方、A型は雇用契約で最低賃金が保証されるため、月給約8~10万円が得られ、貯金や生活の余裕が生まれます。

この収入格差が切り替えの大きな動機になる方も多いです。

訓練で得たスキルを「すぐに活かせる」環境

移行支援で学んだパソコンスキル(エクセル関数、資料作成など)が、A型では企業からの実務でそのまま使えます。

移行支援が「理論中心」なのに対し、A型は「実践中心」で、WordPressなどを使ったサイト更新など仕事で求められる追加スキルも学べるので、成長を実感しやすいです。

PC業務未経験でもリスタルに入られている方はいますので、必ずしも必須!というわけではない点はご安心ください。
よくある誤解ですが、A型は実務だけ~という記載をしているところもありますが、そんなことはありません。リスタルは豊富なカリキュラムを用意し、未経験者でも受け入れできる態勢を構築しています。

体調配慮はどちらも充実しているが、A型の「固定時間+実務調整」が安心感を与える

両者とも体調の波に柔軟に対応しますが、移行支援は「通所日数・時間を自由に変えやすい」に対し、A型は「短時間固定シフト+スタッフの日常フォロー」が特徴です。

実務を積みながらも、早退や作業軽減を相談しやすい点で、長期的に続けやすいと評価されています。

固定に近いスケジュール感をベースとしていることで一般就労に近い訓練をこなしつつも、体調に応じて細かく相談が可能です。この両対応がA型の強みですね。

就労移行支援利用者数自体が増えている

増加の一面として、単純な母数として、就労移行支援の利用者数自体が増えていることも挙げられます。

また、2025年10月から、就労選択支援制度がスタートしました。 これは、就労移行支援や就労継続支援A/B型などのどの支援が適切かをアセスメント(適性評価)し、最適な支援へ導くサービスです。

標準的には、就労移行支援の標準利用期間を超えて継続する場合や、A型利用希望者もこの就労選択支援を受けることになる見込み とされており、制度面で移行の経路がさらに明確化・促進される方向にあります。

A型就労に切り替えた人の一例

実際に移行支援からA型就労に切り替えた利用者さんは、「訓練で基礎を固めたあと、A型で実務経験を積めて、給与も出るようになった。履歴書に書ける内容が増えて、自信がついた」と話しています。

最後に:違いを知って選ぶと後悔しない

就労移行支援は「就職のための訓練」、A型は「給与と実務経験で次のステップへ進む」場所です。

移行支援で基礎をつくったあと、A型で実践を積む流れはとても自然です。就労移行支援の2年の年数が経過した方で次の行き先に困っている場合も、A型を選ぶのも一つの選択肢といえるでしょう。

もし「訓練はしたけど収入や実務経験が欲しい」と思っているなら、A型への切り替えを検討してみてください。まずは見学や体験利用から。あなたに合ったペースで、次のステップを一緒に歩みましょう。

リスタルでは移行支援からA型に切り替えで入られた方も多いです。
移行支援のスタッフさんが面接に随行されたケースもありますよ。
気になる方は一度お気軽にご相談ください。

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