オープン就労とクローズ就労の違いとは?メリット・デメリットを徹底比較
就職活動で障害を開示するか否か
障害者の就職活動におけるよくある悩みの一つが「オープン就労で働くか、クローズ就労で働くか」です。
仕事を探せば探すほど、この壁に直面する方も多いのではないのでしょうか?
リスタルを就労が決まって退所された方もオープン・クローズの就労形態について、それぞれの利用者ごとに適切な形態を最終的に自分で選択し、就職に繋げています。
今回はオープン就労とクローズ就労の選択の指標として、それぞれのメリット・デメリットを比較していきたいと思います!
どちらの働き方にも一長一短があります。
それぞれを比較したうえで自分の希望や適性に合った仕事探しをしていきましょう!
オープン就労で働く

オープン就労は配慮を受けやすい
はじめに、オープン就労とは「障害を企業に開示して働く」ことです。
障害者雇用や一般雇用でも障害を開示したうえで配慮を受けて働く場合もオープン就労に分類されます。
オープン就労のメリット
障害への配慮を受けながら働ける
オープン就労最大のメリットといえば、先述の通り「自分の障害特性への配慮を受けながら働ける」ことです。
- 体力の関係で時短勤務がいい
- 聴覚過敏があるので仕事中は耳栓やイヤーマフを使わせてほしい
- 車いすユーザーなのでスロープを使って移動させてほしい
- 月1回、通院のための休みが欲しい
などの合理的配慮を企業に求められます。
企業と働く障害当事者間での配慮事項のすり合わせができるのがオープン就労の大きなメリットです。
関係機関からの支援が受けられる
就職活動中や入社後において、各種就労支援サービスの担当者が面接に同行してくれたり、定着支援として定期的な面談をしてくれたり、業務上で悩み事がある時に支援者が企業と障害当事者の間に入って調整してくれる場合もあります。
1人で抱え込まず就労に向き合えると精神的な負担も軽くなります。
就職後の定着率が高い
障害特性への配慮がされたり、関係機関と企業という2つのバックアップがあることで、精神的な負担や働く上でのストレスが軽減され、その企業で長く働ける確率が高まります。
障害への配慮が必要な方にはオープン就労は大きなメリットです。業種によっては応募が集中しやすいので、こまめに求人はチェックしておくといいでしょう。
オープン就労のデメリット
オープンはクローズと比べると求人数がやや少ない
どうしても、クローズ雇用に比べて求人数や募集している職種が減ってしまう傾向にあります。
働きたい職種や住んでいる地域によっては大きなデメリットとなってしまいます。
障害者としての業務が限定されやすい
企業としては配慮のつもりが、障害当事者からすると、実力を過小評価されているように感じるような場面もしばしば発生しうるのがオープン就労のデメリットです。
たとえば、障害を理由に業務量が少なかったり、自分はもっとできると思っていても業務負荷の極端に軽い仕事ばかりを任されてしまい、物足りないと感じることもあるかもしれません。
給料が低く設定されることがある/雇用形態が限られる場合がある
障害者雇用では、一般雇用と同じ業務をしているのに、給料が低く設定されていたり、契約社員や嘱託社員などの正社員以外の雇用形態での募集が多いです。
正社員として安定的な待遇を希望される方だと、求人が少ない場合もあります。
クローズ就労で働く
クローズ就労は一般就労とほぼ同じ意味
では反対に、クローズ就労とは何でしょうか?クローズ就労は「障害を企業に開示せず働く」ことです。
つまり、障害であることを隠して健常者と同じように一般雇用として働くということになります。
こちらのメリットとデメリットも確認していきましょう。
クローズ就労のメリット
応募できる求人が多くなる
一般的な求人に応募するため、当然募集される職種や企業も格段に増えます。
どうしてもやりたい仕事が障害者雇用では見つからないという方などにはメリットです。
少数精鋭や中小企業ではまだまだ障害者雇用の枠を確保が難しいという側面もあります。そのような企業に就職を検討している場合はクローズの選択肢も考えてみましょう。
障害を意識せずに働ける
ひょっとしたら、障害者であることに息苦しさを感じてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。
自分は障害者であるということを考えずに意欲的に働きたい方には大きなメリットとなるでしょう。
職場での人間関係などにおいて障害であることを開示しない場合は、障害者として見られることが無くなりスキル・実力面などで評価されやすいため人によっては働きやすくなるかもしれません。
給料やキャリアアップなど成長の機会が与えられやすい
一般企業で一般社員として働くため、キャリアアップの機会や給与水準が高いことはオープン就労に比べて多いです。
障害を理由に自分の実力を正当に評価されないのはもったいないですから、キャリアアップを目指したい方にはクローズ就労は一考の余地があるかと思います。
クローズ就労のデメリット
障害に対する配慮がない
障害であることを開示しませんので、もちろん障害に対する配慮はオープン就労のようには期待できないでしょう。
通院のため平日に休みたい場合は有給を使ったり欠勤することになったり、特性によりストレスを感じやすい環境で働く羽目になってしまう可能性があります。
また、障害や病気、通院、服薬等を隠したり説明したりするストレスがあるかもしれません。
障害が明らかになった場合、信頼関係が崩れる可能性がある
障害を企業に告知する義務は原則ありませんが、もし障害当事者であることが入社後に明らかになった場合、企業側からすると「なぜそれを面接時に言ってくれなかったのか」と思われる可能性はあります。
実際に、障害がバレてしまってから重大な業務を任されなくなってしまったり、不本意な部署移動などをさせられてしまった例も見受けられます。
ここまで露骨な例は少ないですが、ほかの社員の見る目が変わったりする場合は少なくないかもしれません。
能力が低い、努力が足りないなど低く評価されてしまうことがある
障害特性により、どうしても業務上苦手な仕事を行わなければならないときもあるかもしれません。
そんな時、クローズ就労だと特性に対する配慮が受けられないため、結果的に成果を上げられず、上司から「能力が低い」「努力が足りないのではないか」と判断されてしまう場合があります。
クローズ就労の場合、ある種フラットに実力のみで評価されやすいという点は把握しておきましょう。仕事の幅はオープンより大幅に多いため、業種の選定に拘るなどの工夫はしてみてもいいかもしれません。
まとめ|自分に合った働き方を見つけよう

ここまで、オープン就労とクローズ就労、それぞれのメリット・デメリットをそれぞれご紹介しました。
就労形態の比較
最後に、2つの就労形態の違い・特徴を改めてまとめてみました。
オープン就労は障害への配慮は受けられるが、職種や雇用形態が限られたりする場合があります。障害者への配慮は大きいですが、仕事の役割を限定した内容のみ仕事を割り振られたりするする場合があります。
クローズ就労は選べる業種・会社数の多さが大きなメリットです。職種や雇用形態が選べて、自分の実力をそのまま評価されますが、障害特性由来の困難を周囲に隠したり、その点について配慮を受けられず働くことになります。
どちらの就労を選ぶとしても、あなたが仕事において何を重視するか・どんな風に働きたいかをじっくり考えてみることが重要です。症状の程度や自分の適性なども鑑みながら、ご自身にあった仕事探しをしていきましょう。
リスタルでは、働き方に関する悩みも、あなたの特性や希望を踏まえながらスタッフが一緒に考えます!見学や面接の同行も積極的に行っていますので、お気軽にご相談ください!
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