障害者トライアル雇用の基本ガイド 未経験から就職を目指す方法とは
障害者トライアル雇用は双方にメリットのある制度
障害者トライアル雇用は、障害を持つ方が就職の第一歩を踏み出しやすい制度です。この制度は、企業が障害者を原則3ヶ月間試行的に雇用し、適性や能力を見極めることを目的としています。
未経験者でもチャレンジしやすく、企業側には助成金が支給されるため、双方にメリットがあります。厚生労働省が推進するこの制度は、障害者の雇用機会を拡大し、継続雇用につなげるためのものです
特に、就職経験が少ない方や長期間離職中の方に適しており、2025年のデータでは、多くの企業が活用しています。
本記事では、制度の基本から未経験からの就職方法、PC関連の職種例、事前の対策までを詳しく解説します。
障害を持つ方が自信を持って就職を目指せるよう、ガイドとしてお役立てください。
障害者トライアル雇用の概要と対象者
障害者トライアル雇用とは、障害者を雇用する企業が、ハローワーク経由で対象者を紹介してもらい、原則3ヶ月間の有期雇用契約を結ぶ制度です。
この期間中、企業は障害者の業務適性や職場適合性を確認でき、障害者側は実際の仕事を通じて自信を築けます。終了後、双方合意で継続雇用(正社員や契約社員)へ移行可能です。
精神障害者の場合、期間は原則6ヶ月から最大12ヶ月まで延長でき、テレワークの場合も最大6ヶ月可能です。企業には、対象者1人あたり月額最大4万円(精神障害者初雇用時は8万円)の助成金が支給され、最長3ヶ月分受け取れます。
対象者は、「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づく障害者で、以下のいずれかに該当する人です:
- 紹介日時点で、就労経験のない職業に就くことを希望する人。
- 紹介日前2年以内に2回以上離職・転職を繰り返している人。
- 紹介日前時点で離職期間が6ヶ月を超えている人。
- 重度身体障害者、重度知的障害者、精神障害者。
手帳の有無は問われませんが、ハローワークで障害者として登録する必要があります。未経験者やブランクのある人が主な対象なので、初めての就職やキャリアチェンジにぴったりです。
トライアルを経て、そのまま在籍される方も多いです。企業にもメリットがある点は安心ですね。
参考:厚生労働省ページより
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/shougai_trial.html
未経験から就職を目指す方法と流れ
未経験から就職を目指す場合、まずはハローワークや民間の職業紹介事業者を利用しましょう。直接企業に応募しても制度適用外になるので、必ず紹介経由で進めます。流れは以下の通りです。
応募の流れと移行率の高さ
- ハローワーク登録と相談:
最寄りのハローワークで求職登録をし、障害者雇用担当者に相談しましょう。
トライアル雇用希望を伝え、適した求人を紹介してもらいます。
民間の転職支援サービスも併用が可能で、障害者専門のエージェントがサポートしてくれます。 - 求人応募と選考:
トライアル雇用専用求人に応募しましょう。選考は書類ではなく面接が必須です。
面接では、障害の特性や希望業務を正直に伝え、企業側も配慮点を共有します。
未経験OKの求人が多いので、ポテンシャルをアピールしましょう。 - 雇用開始と実施計画:
採用後、雇用契約を結びトライアル開始になります。
企業は2週間以内にハローワークへ実施計画書を提出します。
この期間に業務を学び、適性を確認。 - 終了と継続雇用:3ヶ月終了後、双方合意で継続雇用へ移行します。
助成金の支給申請は終了後2ヶ月以内に行います。
移行率は高く、約70%が正社員化しています。
未経験の場合、ジョブコーチ(専門の支援者)の併用がおすすめです。職場適応を助け、ミスマッチを防ぎます。テレワーク求人も増えているので、在宅希望者はそれを探しましょう。
参考:
https://www.mhlw.go.jp/content/11704000/001272739.pdf
トライアルからの継続雇用率が大変高いことに驚きますね!
有効に機能している制度と言えるでしょう。
PCでの仕事ならどんな職種がある?
障害者雇用では、PCを活用した職種が人気で、未経験から始めやすいものが多くあります。身体的な負担が少なく、在宅勤務可能なケースも増えています。ここでは、在宅・勤務に関わらずPCを使用する主な職種例を挙げます。
- 事務職(一般事務、データ入力、事務補助):
ExcelやWordを使ったデータ入力、書類作成、伝票処理。PC基本操作ができればOKで、集中力が活かせます。求人が多く、未経験者向けです。例:経理補助や人事アシスタント。 - ITエンジニア・プログラマー:
システム開発、プログラミング。未経験でも研修ありの求人があり、論理的思考が強みになる。言語(Pythonなど)を学べばチャレンジ可能です。スキルが強みなので在宅OKの可能性もあります。 - Webデザイナー・DTPオペレーター:
Webサイトデザイン(コーディング含む)、バナー作成、印刷物レイアウト。コーディング以外にもIllustratorやPhotoshopを使い、クリエイティブな仕事です。経験をつめばフリーランスの可能性もあります。 - 動画編集・SNS運用:
動画のカット・編集、SNS投稿管理など多岐にわたります。。YouTubeやTikTok関連で需要増。ソフト(Premiereなど)の基礎を学べば未経験可もあります。 - コールセンター・カスタマーサポート:
PCで顧客データを管理しながら電話対応。在宅型が多く、コミュニケーションスキルが活きます。
これらの職種は、障害者トライアル雇用で試せ、PCスキルがあれば有利となるケースもあります。テレワーク対応企業が増え、週20時間以上の勤務が基本ですが、短時間トライアル(週10-20時間)も精神・発達障害者向けにあります。
PC系でも特にクリエイト関連では個人でも実績や作品をポートフォリオ化させやすいので、スキルを伝えやすい点がいいでしょう。
事前にどんな対策をすると有効か
トライアル雇用を成功させるには、事前準備が鍵です。未経験者向けの対策をまとめます:
- PCスキルの習得:
Word、Excelの基本操作を学ぶ。無料オンライン講座(Microsoft公式やYouTube)で練習。事務職狙いならタイピング速度向上、IT職ならプログラミング入門(Codecademyなど)。 - 自己分析と強み把握:
障害の特性(例:集中力が高い、細かい作業が得意)をリストアップし、弱み(例:コミュニケーションが苦手)への対策を考え、面接で伝えましょう。
ハローワークの職業相談でアドバイスをもらいましょう。 - 模擬面接と履歴書準備:
ハローワークのセミナーで面接練習。履歴書に未経験をポジティブに書きましょう(例:「新鮮な視点で貢献」)。
ジョブコーチの事前相談で職場適応をシミュレーションしましょう。 - 健康管理とサポート活用:
体調を整え、障害者就業・生活支援センターを利用しましょう。精神障害者は短時間トライアルからスタート。企業研究をし、配慮(例:休憩時間増、静かな環境)を事前に確認しておきましょう。 - ネットワーキング:
障害者雇用フォーラムやオンラインコミュニティに参加・閲覧してみましょう。経験者の体験談を参考に、あらかじめ知識を増やすことで不安を解消してみてもいいでしょう。
これらの対策で、トライアル期間中の適応がスムーズになり、継続雇用につながげる準備を進めておきましょう。
一連のPC作業はリスタルで学習することも可能です。給料を貰いながらスキルを磨くことができる点は大きな利点ですね。
メリットとデメリット
最後に、トライアル雇用のメリット・デメリットをまとめてみました。
メリット:
- 未経験者でも就職チャンスが増え、実際の職場でスキルを磨けます。
- 企業側が助成金で負担軽減、双方のミスマッチ防止となります。
- 定着率が非常に高く、長期雇用へ移行しやすいです。
デメリット:
- トライアル期間中は有期雇用で定着率が高いが立場的には不安定。
- 求人が限定的で、業界によっては希望職種が見つかりにくい場合もあり。
- 企業によっては、応募減少の可能性(正社員求人と比較すると)。
- 使用条件がやや複雑、特殊な条件がある
全体として、未経験者、事業者双方にメリットが大きい制度です。
トライアル雇用は有期雇用という点は確かにデメリットではあるのですが、移行率がとても高い点を考えると、段階的に働き方を望んでいる障害者には大変利便性のある制度です。あえて言うところがあるとすると、使う条件がやや複雑な点はデメリットかもしれませんね。
まとめ
障害者トライアル雇用は、未経験から就職を目指す障害者にとって強力なツールです。オフィスでの勤務の志望の場合、PC関連職種(事務、IT、デザインなど)を狙い、事前対策(スキル習得、自己分析、ポートフォリオ作成など)をしっかり行えば、成功の道が開けます。
まずはハローワークに相談しましょう。また、未経験の場合はA型などでPC作業に強い事業所を探し参加し新たなスキルを獲得し、あなたの強みを作り次のキャリアを築きましょう。
このガイドが一助になれば幸いです。
トライアル雇用は障害者、企業にwi-winな制度です。安心してどんどん使っていきましょう。A型で働きながら準備を進めるのもおすすめですよ。